・経営者として真っ先にやらなければならないこと
新型コロナウイルス感染拡大による自粛行動はいったいいつまで続くのか?不安に思っている経営者は多いと思います。このままでは、ほとんどの中小企業の経営は立ち行かなってしまう!そのためにいったい我々SS経営コンサルティンググループは何をすべきなのだろうか?今ほど、経営者の質を問われていると思うことはありません。
こんな時に、経営者として真っ先にやらなければならないこと。それは、何を差し置いても資金対策です。制度融資、助成金、補助金、納税猶予とあらゆる手段を講じてこの絶体絶命のピンチを切り抜けなければなりません。
・今だからこそ理念経営が大事
そして、もう一つ経営者として問われていること。それは、今だからこそ理念経営が大事なのではないでしょうか。
今、中小企業の売上は急激に下がっています。ある一部のコロナによる特需を除いては、間違いなくすべての業種がそうだと思います。これは、大企業も含め、すべての企業に関わる人々がすべて苦境に立たされているのです。皆が苦しい状況なのですね。そういうときは、損得とは無縁な助け合いが必要になってくるのです。どんなに素晴らしい商品を開発しても、どんなに素晴らしいサービスをしても、人々はお金を払いたくても払えないのが実情です。だからこそ、私たちは、今一度理念に立ち返り、顧客に対してだけでなく、社員も含め、みんなで協力してこのコロナ不況を乗り越えなければならないのかもしれません。
我々の行動もどうあるべきか問われています。私達SS経営コンサルティンググループも新型コロナウイルス感染拡大に伴う方針書を打ち出しました。例えば、「37.5度以上の発熱や風邪などの症状(咳、のどの痛み、鼻水鼻づまり)息苦しさや強いだるさや臭覚異常や味覚異常が出た場合には、原則として発症してから連続する14日間出社停止し、自宅待機とする」とか、「特定警戒都道府県に家族がいる場合には、原則、帰省させることを自粛すること。やむを得ず、帰省させることとなった場合には、必ず車で迎えに行くか、本人が車で運転して帰省させるようにする。また、その旨を上司に報告の上、代表と相談すること。この場合には、濃厚接触候補者となり、14日間経過観察のため、出社を停止し、自宅待機とする。」として、SS経営コンサルティンググループの社員家族の皆様に協力してもらうことにしました。そして、お客様が来社する場合にも、過去14日間で特定警戒都道府県への来訪等がないか、または夜の会食等がないか等、失礼のないように質問させて頂いたうえで、ご協力を頂いております。
なぜそのようなことをするかといえば、後ろ指を刺されないようにするためではありません。そうではなく、日本全体で舵を切った施策に対して、1企業としてできる限り協力していきたいという思いがあるからです。毎日のように新型コロナ感染者が100人単位で増えており、日本の感染者の数も1万人を優に超えてしまいました。そんな中、我々ができることはしれているかもしれません。しかし、この有事を止めるためには、大きな国の施策を待つのでなく、自分達一人一人が意識して行動することしかないのではないかと思っております。国の施策に対して批判することもたまには必要なこともあるでしょう。しかし、そんなことばかり言って、自分たちは何もせず、外出もしているようでは本末転倒になってしまいます。外部環境を嘆くのではなく、できる限り私たちができることは何かをしっかり考え行動していくことが日本を救うことにつながると思うからです。
・外部環境を嘆くのではなく、私たちができることは何かをしっかり考え行動
私の父が東日本大震災が起きた時に、「いいか。このような事態が起こったときだからこそ、自分たちがやらないければいけないことは、仕事に集中することだ。身近な人を助けることが東北の被災者に皆様を救うことになるのだ。震災の悲惨さに目を奪われ嘆くことで、自分たちの足元をふらつかせてはならない」全員を集めていったことを昨日のことのように覚えています。父は、まさにその本質的なことを教えてくれたと思っております。
SS経営コンサルティンググループでは、福利厚生として社員全員に何とか会社にあるマスクを渡し、お客様が開発されたマスク洗剤を配り、テレビでも話題になったダチョウの後退スプレーを会社で購入して、社員の皆様にお配りしました。こんなときだからこそ、大切な社員及び社員の家族を守ってほしいと願っております。WEB会議を導入し、お会いできないお客様を何とか安心させてあげたい。もしかしたらお会いして話すよりも価値が下がってしまうかもしれない。でもだからこそ、さらにコミュニケーションスキルを上げて、WEBでも価値が下がらないように切磋琢磨する。そんな風にして、外部環境の変化に対応しながら成長していくのだと思うのです。
私たちができることは、世界規模でいえば、本当にしれているかもしれません。でも、社員を守り、家族を守り、あきらめずにできる限りのリソースを使って、お客様に対して今までと違う価値を提供する。私たちができることは、これしかないのではないでしょうか。事業をよくしていくこと。自分たちの理念に従って経営していくこと。これこそが、中小企業がこの有事にできる最大の価値提供だと信じてやみません。